新工場できました

11月30日、ついに我が社の新第2工場が竣工した。

今、日本の製造業は崖っぷちに立たされた上に、猛烈な逆風が吹き荒れ、惨憺たる状況である。新聞やニュースで報道される以上に、現実はさらに深刻かもしれない。そんな最悪なときに新工場?「お前はバカ?」と実際に言われなくても、思う人は沢山いるだろう。では、なぜ今新工場なのか。

約10年位前までは、周りが調子良くやっている時に、それと同調して、調子良くやれば、リスクがないと思われていたし、実際にそうだったかもしれない。そして今は、みんな調子が悪いので、それに同調して、静かにしているほうが、リスクがないと思っている人たちが多いらしい。しかしもう、高度経済成長やバブルの理論で生きるのをいい加減にやめる時期ではないか。

我々TSSには、工場が4つに分散している地理的リスクがあり、今回の工場は、それを解消することで、管理、物流、品質面での向上とコストダウンを狙った、という目的がある。さらに、既存のマシン製造工場と、部品生産工場が隣接することで、お互いの能力を引き出し合って、高め合うという相乗効果が期待できる。

しかし、今現在の分散した工場でも、やりくりしようと思えばできないわけではない。では、その地理的リスク解消の効果や部門間の相乗効果が、工場建設の経済的リスクを上回るのか。答は”YES”だと信じているが、未来のことは誰も知らない。想定外のリスクも考えられるし、やってみたら”NO”かもしれない。そして、今の世界と日本の経済や政治の状況を考えると、みんな”NO”と考えたくなるらしい。

まず、僕は人と同じことをしたくない。そして、チャンスがあるときに、それを逃したいと思わない。やってみて失敗したら仕方ないし、そこから学べば良い。しかし、やってみなければ学ぶものが何もない。

吹雪の中、体力を温存するために、うずくまって、救助が来るか、天気が回復するまでじっと耐えることも選択。無理にでも、立ち上がって、前に進み、ゴールを目指すことも選択。どちらの選択にもリスクはあるし、結果が出ないと、その選択が正しかったかどうかはわからない。しかし、これからの日本において、国や政治が何とかしてくれたり、世界の景気が突然回復して、日本に恩恵をもたらすなどあり得ない。だから、天気が回復するまでとか、救助が来るのを待つというのが、現実的であるとはとても思えない。

もちろん、工場を建てようと思っても、土地とお金がなければ建てられないのは子供だってわかる。だから我々の考えを理解し、賛同してくれた、元々の地主さん、町役場と議会のみなさん、そして金融機関のご協力なしでは、この工場は建たなかった。こんな時期に工場を建てさせてもらえるということは、皆さんから期待をしていただいていると認識しているし、成功する責任があるし、増えた借金を返す責任もある。

さて、これからが勝負である。大げさかもしれないが、危機的状況にある日本の製造業の中で、ほんの微力であっても刺激を与え続けなければならないと思っている。自分たちの利益も大切だが、色々な意味で大局的に、地域と社会と国と世界のために、僕たちには使命がある。

男前?竣工式前日の姿です。

男前?竣工式前日の姿です。

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