あけましておめでとうございます

2014年が、波瀾万丈の年になることを示唆するかのように、イベント盛りだくさんの正月だった。
まずは、この写真。

こんなに素敵な日の出は初めて。2014年が素晴らしい年になる予感。

こんなに素敵な日の出は初めて。2014年が素晴らしい年になる予感。

正月を過ごす箱根に向かう道中、小田原の海岸で撮影した。
こんな初日の出を拝んだのは人生初だ。
そもそも、こんなにクオリティの高い日の出が、初めてで、それが1月1日なんだから、最高だ。
こういうものは、普通、ある程度の年齢以上になると、その良さがわかるものだが、一緒にいた高校一年と中学二年の息子が「マジでヤバい!」を連発していたので、子供にもインパクトが相当あったようだ。無関心な若者のハートも鷲掴みにした初日の出であった。

そのまま箱根神社での初詣の後、小涌園近くの旅館にチェックイン。そそくさと着替えを済ませると、目の前の国道1号線へ飛び出す。それは、その翌日に、関東の選ばれし23校が駆け抜ける駅伝を控えた箱根路だ。東洋大の柏原選手、そしてその前は、順天堂大の今井選手が、山の神と崇められることになった、あの伝説の5区、山登り区間だ。今年は2年前に走って以来の2度目の挑戦。

国道一号線で最大傾斜となる恵明学園

国道一号線で最大傾斜となる恵明学園

やはり”天下の険”は甘くなかった。
5区の中でも、最も難所と言われる小涌谷から芦ノ湯の急坂は、異常である。その辛さは何にも例えられない。僕は、4km以上上り続けたが、それは永遠に続くようにさえ感じた。そしてやっと、前が開け、峠の頂上にさしかかったと思えたそのときから、容赦ない向かい風が襲った。止まってしまうどころか、後ろに進むんじゃないかと思う程の突風だ。そしてこの写真は、坂を上りきった国道一号の最高地点。

国道一号最高点874m

国道一号最高点874m

そこから先は、芦ノ湖までを一気に下る。「ここで下るってことは、帰りにまた上るんだよな…」と、恐怖を感じながら。(ちなみに2年前は、この恐怖に勝てなかったのと、御神酒が効いていたこともあり、最高地点から、志半ばで折り返した。)
そして、やっと辿り着いた芦ノ湖の往路ゴール。もう既に翌日のための準備が始まっていた。ここまでの距離は、9.2km。

往路ゴールの芦ノ湖。翌日の準備がされていました。

往路ゴールの芦ノ湖。翌日の準備がされていました。

帰り道は、日が暮れ始め、寒さが増してきたものの、下りメインなのと、さっきの向かい風が追い風に転じてくれたので、全然苦しいと感じなかった。ただし、急坂を下るのは、足腰に来る。6区の選手が、その凄まじい下りの衝撃を吸収するために、走り終わると、足の裏の皮がめくれ上がってしまうというのも納得。結局18km余を走りきり、その夜は温泉で身体を癒した。

翌日の1月2日、午前8時に大手町をスタートした23校は、15km地点である蒲田のTSS本社前を、その44分後に通過してしまう。平均時速約20km/h、50mなら9秒の計算で、それはもはや小学生の猛ダッシュである。だから、4回の襷リレーを経て、約100km地点に位置する小涌園前には、午後1時までに到達してしまう。5人が力を合わせれば、100kmを5時間以内で走れる人間。驚きだであると同時に、とても美しい。

我が明治の横手くん。残念ながら、区間順位18位で、4区までの4位から7位に後退。来年はリベンジ!

山を上る、我が明治の横手くん。残念ながら、区間順位18位で、4区までの4位から7位に後退。来年はリベンジ!

結局、優勝は東洋大学。ブッチ切りと言ってもいい。
しかし、なぜそんなに強いのか。それは、個々の順位を見れば明らかである。
10区間の各大学の区間別順位は、
1位 東洋 :1位5人、2位0人、3位3人、4位2人
2位 駒沢 :1位1人、2位4人、3位3人、4位0人、5位1人、6位1人
3位 早稲田:1位1人、2位2人、3位0人、4位0人、5位3人、以下7,9,10,12位 1人
6位 明治 :1位1人、2位2人、3位0人、4位1人、5位2人、以下8,14,19,22位 1人
要するに、東洋は全員速い。一番遅くても区間4位なのだ。駒沢も凄いが、東洋のコンシスタンシーにはとても敵わない。プロ野球でいうと、東洋だけオールスターチームで戦っていたようなものだ。東洋が斯様に強くなったのは、最近の出来事で、12年前は出場すらしていない。しかし、今年も含めた過去6回は1位4回、2位2回と、ほぼ独壇場だ。4年周期で選手が入れ替わる中、この速さを維持できる秘訣は何なのか?

それは、選手育成の賜物だと思う。そもそも駅伝は10人で走る。いくらスター選手がいても、1人が1区で稼げるのは、せいぜい2分程度だ。そして、その選手の調子に全体が左右される可能性がある。それよりも、1人15秒で、全員の合計150秒の方が、現実的だし、安定した成績が収められる可能性が高い。柏原や設楽兄弟など、確かに、東洋にはスター選手がいた。しかし、他の選手の実力も総じて高かった。12年前の出場すらしていない時から、計画的かつ地道に選手を育成し、6年後に初優勝を飾り、その後も、そのレベルを維持・向上させている。そして、それをすることで、常勝東洋のイメージが定着し、高校から良い選手が入りやすくなる。完璧なる勝利のスパイラルだ。

そして我が社に思いを馳せる。
そもそも、我々にとっての勝利とは何か。それは、自分達が立てた目標を達成することである。勝利の喜びと同等の価値を与えてくれるような、高く険しい目標でなければならない。
そして、その目標を達成するためには、東洋大のように、速い選手(イケてる社員)を揃えなければならない。それには育成が必要である。昨年から、本腰を入れ始めた教育制度改革だが、年始の箱根駅伝を見て、それを実行する決意を新たにした。

盛りだくさんのお正月。2014年が、TSSと自分と皆さんにとって、エキサイティングな1年になることを心より祈る。