2016年の新入社員

今年も、入社式の季節がやってきて、新たに3名が入社した。
今年の就活は、超売り手市場という、彼らにとって色々な選択肢がある状況の中で、ものづくりをしたいという熱い想いを持って、TSSを選んできてくれた。

27年前、かつて自分が大学を卒業したバブル時代にも、就活は、超売り手市場といわれていたが、そのときとは様子が違う。それは、自分が売り手側から買い手側になった違いだけではなく、今の日本のものづくりが当時とは違うのだ。

世界にその名を轟かせていた電機メーカー各社は、誰にとっても、あこがれの就職先だった。将来を約束され、人生が保証されると、本人も家族も思っていた。そして、たった四半世紀後に、その多くが、経営難、リストラ、粉飾決済、事業売却といった、それぞれ問題を抱える事態に陥った。

しかし、それは日本のものづくりが、否定されたわけではない。TSSの作るものは、カスタムメイドの精密機械と、工場としてそれを動かす仕組みだ。緻密な精度が要求されるそれぞれの作業は、気が遠くなる程の細かい調整、何度も繰り返される検証、高度に制度化された不良品を作らない工程などに裏打ちされている。あくまでも個人的な経験に基づく私見だが、これらは、日本人が最も得意とすることである一方で、世界の多くの国の人が不得意とすることだ。だから、日本人としてものづくりに携わるということは、素質や能力というスタート地点においては、世界のトップクラスにあると思っている。ある意味フライングだ。

日本人が日本でしかできないものづくりがある。日本の持つ文化、気質、特性を活かして、それを最高品質の製品もしくはサービスとして世界に提供し続けることは、製造業に携わる我々の責任だと思っている。今年から活躍する3人には、ものづくり日本代表として、世界の感動と幸せのために働いてもらいたい。

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今年もがんばって脚を閉じてみましたが、それでも開いてる。